能登半島地震の東西「特に注意」
2024年1月に発生した能登半島地震では、今回公表された能登半島北岸断層帯がずれ動いたとみられるほか、隣接する門前断層帯の一部と富山トラフ西縁断層の南側も連動することで、強い揺れをもたらしたと考えられています。
金沢大学で地震学が専門の平松良浩教授は、近い将来、能登半島北岸断層帯で、再び同程度の地震が起こる可能性は低いとした一方で、周囲の活断層では、地震が発生するリスクが従来よりも高まっているとして注意を呼びかけます。

平松教授は「富山トラフ西縁断層の北半分や、能登半島の西岸にある活断層は、能登半島地震で断層が動きやすくなるような影響を受けているので、将来的に地震が発生しやすい」といいます。
一方、長期評価で複数の活断層の存在が公表されたことについては「新しく活断層ができたわけではなく、以前からある物だ。過度に不安視せず、潜在的なリスクがあることを踏まえて、どんな備えをしなければいけないか考えてほしい」としています。