日本人が「原爆肯定派」を演じる難しさは?
「肯定派」の立場をとるアイルランド系アメリカ人、ノーマン・ブライアンを演じるひろ~みさんです。

ー日本人として、原爆「否定派」でありながら「肯定派」を演じる難しさは?
(ひろ~みさん)
「肯定するのは難しい。肯定するってどういうことなんだろう。そういう考えに至るアメリカ人ってどんな人なんだろうと考えることを積み上げていきました」
「土台にあるキャラクターの背景。僕たち日本人が受けてきた教育とは違う教育を受けてきたアメリカ人を知ることから、『肯定派』を理解し、納得するところまではきました」
「でも、個人としては、肯定はできない。その気持ちを、(演じるときには)なるべく消すように心がけています」
ー理解を深める中で、どんな気づきがありましたか?
(ひろ~みさん)
「太平洋戦争を終わらせたいという気持ちが、当時のアメリカ人の中にあって、原爆投下が戦争を終結に導いたということで『肯定』ということになるんだろうなと」
「戦時中、日本人の中にも『戦争はいつ終わるんだろう』という気持ちはあったと思うけど、情報が統制され、ある意味洗脳のような状態だったのではないかと感じました」