全国的に保育士不足が問題となる中、福島県いわき市では、保育士などを目指す人が職場を見学するバスツアーが行われました。

このバスツアーは、保育士や幼稚園の先生などを目指す人たちに、就職の機会を設けると共に、人材確保を図るため、いわき市が開きました。

いわき市の「九品寺附属平窪幼稚園」を訪れたのは、いわき市の短大と郡山市の専門学校に通う学生13人です。学生たちは、子どもたちがゴム飛びや鉄棒などで運動をする様子を、メモを取りながら熱心に見学していました。

見学を終えると、学生から幼稚園の先生への質問コーナーです。

学生「給食の時に苦手な食べ物がある時は?」
幼稚園の先生「まずは一口頑張ろうと言って、食べられなくてもなめて味わってみるとか、少しずつ段階を作って、自分で嫌にならないように、食べられるように働きかけはしています」

いわき短大の1年生「子どもたちの元気に動く様子などを目の前で見ることができて、とても新鮮な感じがした」
いわき短大の1年生「先生たちの子どもたちにかける言葉だったり、様子や動きがすごく勉強になりました」

この幼稚園では、子どものことが大好きで、挑戦する気持ちがある人材を求めています。

九品寺附属平窪幼稚園・小泉久仁子副園長「子どもの様子もにこにこしながら見てくださっているので、本当にきょう来ていただいてよかったなと思った。子どもが好きだったら何でも乗り越えられると思うので、ガッツがあって優しい素直な謙虚な先生を目指していただきたいなと思う」

いわき市では、こうしたマッチングの機会をこれからも設けていくことで、保育士不足の解消につなげたいとしています。