「ソーラーシェアリング」という言葉をご存じでしょうか。農地にソーラーパネルを設置するもので、新たな兼業農家としても注目されています。原発事故の後、福島県内の農家が、このソーラーシェアリングに活路を見出す姿を描いた映画が、31日から上映されます。

31日からフォーラム福島で上映される映画「陽(ひ)なたのファーマーズ」。二本松市の農家・近藤恵さんを始めとした県内でソーラーシェアリングに取り組む人たちを追った作品です。原発事故の後、一度は農業から離れた近藤さんですが、2人の若手とともにソーラーパネルの下で農業や畜産に取り組みます。

9月、福島市で試写会が行われ、小原浩靖監督が作品について、次のように話しました。

小原浩靖監督「非常に珍しい映画なんです。それはどういうことかというと、登場人物が全員かっこいい」

そして、「小さな世界の小さな物語だが、確実に持続可能な未来を生み出していることを知ってもらえれば」と話しました。また、ともにあいさつに立った近藤さんも、作品の中で「兼業農家の概念を変えたい」と訴えています。

映画「陽なたのファーマーズ」は、10月31日から11月6日まで、福島市のフォーラム福島で上映され、1日には小原監督と近藤さんの舞台挨拶も行われます。