今年デビュー!新人ねぶた師 特徴は「鮮やかな色と墨の太い線」
2024年7月30日(火)朝8時過ぎ。小野寺アナは、いよいよ8月2日に開幕する『青森ねぶた祭』を取材するため、『ねぶたラッセランド』を訪ねました。どんな作品が仕上がっているのか見に行ってきます。

小野寺紀帆アナウンサー
「おはようございます。よろしくお願いします」

はじめに訪ねたのは、今年ねぶた師としてデビューを飾る小財龍玄(こざい・りゅうげん)さんです。デビュー作が完成し、あとはまつり本番を迎えるのみとなりました。

新人ねぶた師 小財龍玄さん
「いよいよ(まつり本番が)来たかなっていう気がして、8月2日にこの制作小屋を出る瞬間が楽しみですね」
デビュー作となるのは『青森自衛隊ねぶた協賛会』の『北方守護玄天上帝(ほっぽうしゅご げんてんじょうてい)』です。

~青森ねぶた祭実行委員会ホームページより~ ※一部抜粋
東西南北を守護する霊獣である東の青龍、西の白虎、南の朱雀、そして北の玄武。
その北を護る霊獣、玄武を元に人格神化したものが玄天上帝(げんてんじょうてい)である。その他にも真武大帝(しんぶたいてい)等とも呼ばれ、北斗北辰信仰の客体である為(北辰とは北極星を中心とする北斗七星と周りの星々)日本へ伝来すると妙見菩薩(みょうけんぼさつ)や天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)等と神仏習合し星辰信仰に大きな影響を与えた。
また北方は水に属することから水神であるともされ、その多くは髪を結わないいわゆるざんばら髪に、手には七星剣を持った裸足の姿で表される。

実際に作品を見ながら、ポイントを小財さんに教えてもらいました。
新人ねぶた師 小財龍玄さん
「色は、(師匠である)内山龍星(うちやま・りゅうせい)先生譲りのちょっと鮮やかな色と墨の線を太くというのは意識しています。『手』は、小指が薬指の上にあって、中指で覆うような形をしています。これが骨組みにするときに難しくて、ここが見てもらいたいポイントの一つです」

新人ねぶた師 小財龍玄さん
「あとは、やっぱり内山先生からいただいた『龍玄』という名前の『玄武』ですね。こちらも見ていただきたいと思っています」

最後に、作品にどんな思いを込めて制作したのか伺いました。
新人ねぶた師 小財龍玄さん
「最近多い自然災害、大きな災害、あと地震、戦争・紛争が多いので、そういうものを沈めて押さえ込みたいっていう気持ちが一番強いです」

小野寺紀帆アナウンサー
「ありがとうございました。当日、楽しみにしています」