保護司が安心して活動できるためには…
小泉龍司法務大臣:
「保護の方々の気持ちにしっかりと対応していくこと。保護司が安心して今後も活動できる環境を見直し整備する。この2つが当面の重要課題になっている」

法務省は、5月の事件を受け全国の保護司を対象に聞き取り調査を行っていて、このうち保護観察を担当しているおよそ1万6000人分の調査結果を7月26日に公表しました。1割の1480人が「不安を感じている」と回答していました。この中で「自宅での面接が不安」「家族や周囲から反対を示された」といった声がありましたが、不安を感じる人は1割と多くはなく、実際今回取材に応じていただいた2人からもこんな声が聞かれました。

保護司の60代女性:
「私以上にあの報道が流れた時に周りにいる友達がみんな、大丈夫?大丈夫って気にかけてくれて。なんでこんな風になってしまったのかと。怖さというのはさほどなかった」
保護司の70代男性:
「私よりうちの家内の方が、お父さん大丈夫なのって。今現在、担当している方に不安はなく、これまで通り寄り添いながら面接をしている」
法務省では、自宅以外の面談場所を確保したり、複数人や第三者が見守る中での面談の実施などの安全対策を取り入れるようにする方針です。
社会奉仕の精神で成り立っているという保護司。もちろん、保護司まかせではなく地域、社会全体で対策にあたることが何より重要と言えます。