パリ五輪公式球は4年をかけて開発 製造は大きく3つの工程

パリオリンピックの公式試合球 V200W は、およそ4年かけて開発されました。
MIKASA 商品開発部 大土俊文 課長
「手との接地面積を大きくて、指のタッチ感を上げる。ゴルフボールのように飛行特性をよくする効果」

ボールの製造は、大きく3つの工程に分かれています。まず、黒いゴムに熱を加えて、弾力性を出します。次に使うのは、ナイロン製の糸です。1つのボールになんと3000メートルを巻きつけ、ボールの形状などを保つ役割です。仕上げは、ボールの表面に1枚ずつ、ノリでパネルを貼っていきます。
MIKASA 商品開発部 大土俊文 課長
「途中でしわになったり、パネルにすき間ができたり、熟練者でないと難しい」
ここまで、最低3日はかかるそうです。次に、ボールの耐久テストに進みます。

末川徹 記者
「びっくり。同じところにずっと当たっていて、(壁の)色が変わっています」
機械は、時速50キロの速さでボールを打ち出し、これを2万回繰り返します。
MIKASA 商品開発部 大土俊文 課長
「規格としては、1万回が基準だが、2万回して問題がないか確認している」
このほかも厳しい基準をクリアして、晴れて公式球の誕生です。

MIKASA 商品開発部 大土俊文 課長
「『品質』にこだわって作っているので、世界の選手の最高のパフォーマンスの手助けになれば」
世界最高峰を決める戦い…。広島発祥のボールを追いかけて、頑張れ、ニッポン!
パリオリンピックで、「MIKASA」のボールは以下の3つの競技が採用されています、
・バレーボール
・ビーチバレー
・水球
「MIKASA」は、3競技のパリ2024公式ライセンス球を販売しています。
