ロシア思想家の娘爆殺はモスクワの"闇の扉"開いたか

ロシアの思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘ダリアさんです。このドゥーギン氏は「プーチン大統領の頭脳」というふうにも言われています。 ロシア郊外で行われたイベントから車で自宅に帰る途中、爆発がありこのダリアさんが死亡しました。この事件について、ロシアの連邦保安局は、事件はウクライナの情報機関による犯行だというふうに発表しています。実行犯は1979年生まれのウクライナ人の女で、娘とともに先月ロシアに入国し、事件後、エストニアに逃亡したと非常に具体的に伝えています。一方、プーチン政権を批判し、現在ウクライナにいるロシアの元下院議員によると、ロシア国内の反プーチン組織が事件に関与したんじゃないかと。正反対というか食い違っているということになるんですが、先生はこの事件に関しては?

はい、まずは事件の真相についてはわかりません。4つポイントを言います。ロシアでは暗殺テロ事件が元々多い、背景が全くわからないこれは偽旗作戦の場合もあります。2点目は、ウクライナ側がこのドゥーギン氏の娘、もしくはドゥーギン氏を狙ったとしても、戦争に大きな影響はないと思われます。3点目、まずウクライナ側の断定をするFSAの動きがとても早い。これはプロパガンダとして使っている。つまりウクライナ側に犯行があったということを広めることによって、ますますプーチン政権を支える人たちがその求心力が集まるということを狙っている。4点目はですね、これも恐ろしいんですけども、ダリヤさんが亡くなったことによって、今後モスクワでも様々なことが起こりかねない。そういったことの始まりというか、そういったことが起こりかねない兆しの事件ということだと思います。
(2022年8月23日MBSテレビ「よんチャンTV」より)