機体も自分たちで開発

しかし、始まりは順風満帆とはいかなかった。

山本代表
「イベントで人を集めようとしている会社なのに、コロナ禍が直撃して。すぐに資金難に陥ったんです。いろんな方に出資をお願いして何とか繋いでいたんですけど、資金を集める中である日、投資家の方に言っちゃったんですよね。“自社機体を開発します!”って」

創業当初は、中国製のドローンを借りてショーを行っていたが、機体の大きさなどがハードルとなり、なかなか自分たちの思うようなショーができなかった。そういった思いもあり、いつかは自社機体を…と考えてはいたが、投資家に言い切った手前、いよいよやるしかない状況になった。

2年に及ぶ試行錯誤の結果、誕生したのが同社独自のドローン「unika(ユニカ)」だ。
機体を軽量化し従来の半分に、サイズも小さくすることで、ショーにおけるドローン間の距離が縮まり、より解像度の高いショーが可能になった。

unika(ユニカ)