競技人口は日本の4倍 “柔道大国”フランス

フランスの柔道を見てみましょう。競技人口で比較すると、日本は約12万人、フランスは約53万人と、フランスの方がかなり多いです。さらに、小学校では柔道が必修科目の学校も非常に多いそうです。
さらに、「イッポン(一本)」という名前のワインがあったり、「ヤワラ(柔)」というタトゥーを彫っている人もいたりします。また、ウォーミングアップのことを「タイソウ(体操)」と呼ぶなどフランスの生活の一部に根付いています。
溝口紀子さん:
私もフランス代表のコーチでしたので、柔道をやっていると身元が保証されるというか「柔道家で、黒帯持っています」と言うと、「じゃあ、カフェもう一杯」とか。それからカフェのマスターが柔道をやっていると、すごく尊敬してくれます。
サッカーのジダン選手やNBAのフーニエ選手なども、子どもの頃に柔道をやり、体の強さや転び方などを覚えて、専門の種目に移る、というのがフランスのスポーツ強化の一つのあり方でもあります。
いま、フランスで柔道の競技人口が約53万人いますが、このうち約75%が10歳から12歳以下の子どもなんです。