長崎地方裁判所で子どもたちが裁判官などをつとめる夏休み恒例の模擬裁判が行われました。

記者「強盗傷害事件の裁判が開かれています。行っているのは子どもたちです。」
小学5・6年生23人が参加した模擬裁判。子どもたちに裁判員裁判をはじめとした裁判の制度について興味をもってもらおうと長崎地裁が毎年夏休みに行っています。
裁判官役の小学生「最初に検察官が起訴状を朗読しますのでそこで聞いていてください」
架空の強盗傷害事件を題材に、用意された台本に沿って審理を進めます。

検察官役「一カ月前についた指紋がずっと残っていることなんてありますかね?」
弁護人役「異議あり意見を求める質問です」

裁判員と裁判官、検察官と弁護人。それぞれの役に分かれて意見を主張します。
裁判員役「裁判長、私もいいですか?」「福江島であなたは幼馴染の島原さんがいることには気づきましたか?」
およそ1時間かけて審理を終えた子どもたち。最後の判決だけは台本がありません。出された証拠をもとに子どもたちが出した結論はー

裁判官役「主文被告人は無罪それではこれで閉廷します」

検察側の証拠は不十分として被告人は無罪。普段は遠い法廷の雰囲気を身近に感じることができました。

裁判官役の小学生「裁判官の席がもう少し立派ってイメージがあったので普通の席と結構同じだったので少しびっくりしました」

検察官役の小学生「弁護人の人たちの言う力とかがすごいなと思いました」

裁判官役の小学生「みんなで有罪か無罪か考えるところが楽しかったです」
模擬裁判のほか〇×クイズや質問タイムも行われ、子どもたちは楽しみながら裁判について学んでいました。