1813万頭、これは国内でペットとして飼育されている犬・猫の数です。実は、15歳未満の子どもの数1493万人をも上回っています。
この数字に象徴されるようにペットが増え、市場も拡大する中で、鹿児島市の企業が新しいタイプの犬用の食事を開発し、販売しています。
犬の健康を考えたというその中身とは?
肉やじゃがいも、人参などがごろっと入った食事。実は…
(記者)
「実は、こちらは犬のためのご飯なんです。しかも、人が食べる安全基準で作られたため、私たち人間が食べることもできます。ポテトサラダのような素材の素朴な味です」
彩り豊かなごはん。従来のペットフードに多い水分を飛ばしたドライフードではなく、水分たっぷりで原材料・栄養バランスにこだわった愛犬のためのごはん、フレッシュフードです。開発・販売しているのは、鹿児島市のBuddycareです。
(Buddycare 原田和寿CEO)
「僕が今、犬と8年間一緒に住んでいるんですけど、ペットではなくて完全に家族の一員となっています。犬は人間の5〜7倍速いスピードで生きていると言われていて、一日の重みをすごく感じることになって。
自分が何かアクションすることによって貢献できるのであればと、去年の4月に創業しました」
核家族化や少子化などを背景に、人間と愛犬との関り方は「ペット」から「家族の一員」へと変わってきているといいます。そこで、家族である愛犬の健康に気を付けたサービスや商品を提供しようと、去年、相棒の世話を意味するBuddycareを創業。健康にこだわった愛犬のごはん「BuddyFOOD」を開発したのです。
(原田CEO)
「近年、犬の死因のほとんどが生活習慣病に起因するもの。生活習慣病にいかにかからないようにするかが大事な領域になってきています」
犬の生活習慣病の多くは、食べ物の与えすぎや栄養バランスが崩れたため起こる「肥満」が原因と言われています。そのため、バディーフードは、栄養学を専門とする獣医師が監修しています。
(監修したDC one dish岩切裕布・獣医師)
「主食として栄養組成バランスが整っているものを食べることで、健康を維持することが、本来目指すべき犬の食生活。栄養計算されて、栄養組成が整っているものを食べることが、健康を維持するうえで非常に重要だと思います」
牛肉や豚肉・鶏肉、さばなどをメインにしたごはん。栄養バランスが整っているだけでなく、県産や国産の食材を使い、人が食べる安全基準もクリアしています。去月9月の発売以来、毎月3割から5割ずつ売り上げを伸ばしています。
(購入者)
「全部食べたので、これはいいなと思って」
「よく食べますね。どこの野菜、どこの肉というのがちゃんとレシピで送ってくださるので、1番安心して食べさせてあげられるなと」
さらに先月から新ブランドの食事の販売も始めました。病気や具合が悪いときなど、食事制限をしなければならない犬向けの「機能性」を兼ね備えた食事です。その第一弾が「低脂質チキン・ケア」です。
(岩切獣医師)
「低脂質の食事だと、特定の病気(すい炎など)や、お腹の調子が悪い犬が主に使うご飯。低脂質な食事は選択肢がなかったんですよね。フレッシュフードでこういうものができることは、そういう犬たちにとって光になるのでは」
カロリーは従来の商品と変わらないものの、脂質を抑ることで消化器への負担を軽減し、たくさん食べても太りにくいため、お腹の弱い犬やダイエットをしなければならない犬などに適しているといいます。
これまで食事制限の必要な犬は、家庭で専用の食事を作ったり、「療法食」といわれるドライフードなどの専用の食事をとることが求められていましたが、今回の商品は手軽で香りや味が落ちず、食欲が落ちない犬が多いと評判だといいます。
また、今月はおよそ4割の犬がかかると言われる「腎臓病」に特化した商品も販売も開始しました。Buddycareでは、飼い主と家族である愛犬のため更にニーズを見極め、今後、商品を全国、そして世界に売り出していきたいと意気込んでいます。
(原田CEO)
「(機能性をもったフレッシュフードは)日本でも世界でも出てきていないコンセプト。しっかりと鹿児島から発信して、ゆくゆくは世界にも展開していけたら」
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