ヤングケアラーだった時 誰も手を差し伸べてはいなかった

そしてもうひとつ、ヤングケアラーの子どもの周囲にいる大人たち対して言いたいことがあるといいます。母親が引きこもり状態になり、ヤングケアラーになったときの周りの人たちを含めた状況を、徳井さんはこう振り返っています。

妹は6歳でなにもできず、父親は遠い場所で仕事をしていて連絡ができない状態。病院は母親の症状に対して的確な対処ができず、学校の先生は自分のことを不良だと思っていたので深入りすることもない。そして友達はいたものの、そこまでの話をするような仲ではない…

結果的に誰かが手を差し伸べてくれることはなく、そのまま大人になっていったと徳井さんは話します。芸人になって、常識がないまま生きていたところにようやく「恩人」が現れたといいます。