父親「暴力が妻たちに向かうときは、殺意を覚えることも」
引きこもりになって、もう4年。いろいろ努力はしましたが、リョウタさんは自分も家族も限界だと思うようになりました。
(父親)
「精神的に限界の状態が、ずっと続いています。暴力が妻たちに向かっていくときは、正直殺意を覚えることもありました。本当はすごく優しい子。家族から離れたほうが、いいのではないかと」

(リョウタさん【仮名】)
「(家族と離れるのは)別に、そこまで何とも思わないかも」
このままでは家族が壊れてしまう。こうして第三者を頼ることも、一つの選択肢です。父親は、望みを託して送り出します。
(父親)
「笑って過ごしてくれればいいですね。自分がやりたいことを、楽しい気持ちでできるような生活を送れるようになってほしい」

リョウタさんが入所した自立援助ホーム「陽和ハウス」は、愛知県豊田市にあります。
8人の少年がここで暮らしながら、就職の斡旋を受けて自立する道を探っています。