「悔しい。このままでは当然終われない」

 しかし、効果が見られたのもつかの間、音に慣れてきたのかすぐに戻ってきました。

 (板倉さん)「またあそこもいっぱいになっていますね」
   (職員)「1人の音量では…」
 (板倉さん)「そうですね、一緒に」
   (職員)「もう多勢に無勢ちゃうかな」
 鳴り響く拍子木の音もむなしく、ムクドリは電線で優雅に休んでいます。

 (職員)「追い払っても追い払っても…」
 (板倉さん)「動かなくなりましたね」
   (職員)「あれだけ効いていたのに」
 (板倉さん)「やっぱり(音に)慣れてしまいましたね。しょうがないですね」
 作戦は失敗に終わりました。

 (奈良市・農政課 板倉聖起主幹)
 「思った以上に効果は厳しいなと思っています。悔しいからこそまた次の方法を考えるわけで、このままでは当然終われない」