証言した人は年間1万人を超え 遺品から伝わる強い思い

沼田さんの活動をうかがえるのが手帳です。修学旅行生らへの証言だけでなく、海外での証言の予定もぎっしり詰まっています。

被爆アオギリのねがいを広める会 清水正人 さん
「多いときは1日6校あった。朝2校、昼3校、それから夜1校。証言している人は、年間1万人を超えている」

精力的に証言活動を続けていた沼田さんでしたが、晩年は入退院を繰り返し、手帳にも空白が目立つようになりました。

沼田さんの手帳より
「徐々に左肋骨が痛い。痛み止めが、なかなか効かないとか」
「病院に来て、そのまま原因不明で入院。午前3時であった」

それでも、退院すればすぐに予定されている証言に向かっていきました。

清水正人 さん
「本当に激動の人生だったと思う。沼田さんの思いの強さというのは、手帳や目録からも見えると思う」

こうした沼田さんの思いを知ってもらおうと、会のメンバーは整理した資料の一部を展示することを決めました。写真を中心に沼田さんが歩んだ道を紹介します。

生前、被爆証言をすることを「平和の種をまいているの」と語っていた沼田さん。その思いや願いは、いまも紡がれています。

沼田さんの遺品展は7月29日から8月4日まで、広島市まちづくり市民交流プラザ(広島市中区袋町)の1階ロビーで開かれます。