「ハンセン病」の元患者らが受けた差別や偏見について若い世代に知ってもらおうと、元患者らや専門家による講演会が開かれました。
元患者の男性(82)
「療養所には入ったら、療養所で死ねと。出口がないんです」
「ハンセン病」をめぐっては、国の隔離政策によって患者やその家族が差別の対象となりました。
きょう都内で開かれた講演会で、元患者や家族が差別の実態を語りました。顔が分からないようパーティションの中から発言した元患者の岡山育夫さん(仮名)は、元患者の女性と結婚して子どもをもうけたものの、差別を恐れて「子どもには今も自分が患者だったことを言えていない」と明かしました。
岡山さんは国に賠償を求めた裁判の原告で、長年裁判を戦ってきたことについて、女子中学生から「辛い状況のなかでも活動を続けられたのはなぜか」と質問されると、「許せないという思いからです。ハンセン病問題を1日でも早く解決したいという思いからだ」と語気を強めて答えていました。
父親が元患者の女性
「私は小学校へ入学したときより義務教育の間、先生の顔、名前、同じクラスの生徒の名前も記憶に残っていません。それは会話や触れ合うことがなかったからです」
父親が元患者だという女性はこのように述べ、「幼少期から差別と偏見の中で生きていかなければならず、いつも一人だった」と明かし、「国の間違った政策で、多くの人の人権と人生を奪ったことをみんなが知るべきだ」と語りました。
小泉法務大臣はビデオメッセージで、「ハンセン病問題は決して過去の問題ではなく現在も続いている問題だ」「様々な人権問題について、自分自身のことと捉えて、考えてほしい」と呼びかけました。
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