少し前までは、どこの家にもあった必需品。時代の流れで姿を消すことになりそうです。長い歴史がある紙の電話帳ですが、もうすぐ無くなります。

企業の電話番号や住所などを業種別に掲載しているタウンページ。

末川徹記者
「黄色のタウンページ、まちの人は使ったことがあるのでしょうか?」

20代女性
「何となく分かる。就活などで見ているのかな。祖母の家にあったかも」

50代女性
「20年以上前だが、引っ越し会社を探した気がする。年に1回、自宅に届くので見る」

小学生
「見たことある?ない」
「あまり使わないと思う。携帯やスマホで調べられる」

末川徹記者
「広島市八丁堀にある電話ボックスです。一昔前までは、常備されていたということですが、いまはありません」

電話契約者に無料で配布されてきたタウンページ。しかし、スマホが普及して電話番号の検索手段も多様化したことから、NTT西日本と東日本は、2026年3月末で、提供を終了することにしました。

末川徹記者
「広島市中央図書館です。電話帳の長い歴史を知ることができる資料が残っています」

電話帳ができたのは、いまから130年も前のこと。電話が開通に合わせてできた「加入者人名表」でした。

戦前の1930年、広島逓信局が出版した電話帳です。厳島郵便局と書かれたページには、宮島にある老舗旅館の名前がありました。別の電話帳には、旧陸軍の第5師団や、広島県庁の連絡先が細かく記されています。

電話帳と共に廃止されることになったサービスがあります。