長野県内では6月、ツキノワグマクマの目撃件数が343件に上り、平年の2倍以上になっていることが分かりました。

県は親離れしたクマの活動範囲が広がったことが原因とみていますが、例年、目撃件数がピークとなる8月は特に注意が必要です。

県のまとめによりますと、6月、県内ではツキノワグマが343件目撃されました。

これは、6月の平均160件の2.14倍で、5月と比べても急増しています。

県は2022年に生まれたクマが、親離れの時期を迎えたことが原因とみています。

県森林づくり推進課 塚平賢治(つかだいら・けんじ)鳥獣対策担当課長:
「親離れした個体は自分の生息域生活圏を求めて広範囲に移動する」
「これ以上、人身被害が起きないことが一番」

クマによる被害は、今週、大町市と飯田市で2日連続で発生するなど、6月から7月にかけて6件発生しています。

県は全県にツキノワグマ出没注意報を出していますが、例年、8月が目撃件数のピークとなることから注意を呼びかけています。

塚平課長:
「8月はクマが山の中で食べる食べ物が1年を通じて一番枯渇、乏しくなる時期。里に近い方のエサを求めて移動するようになる。農作物の適切な処理とか気を付けていただき、クマを呼びつけない対策を取ってほしい」

県は、人が住む場所を対象に、クマの目撃件数が平年の2倍以上となることや、人への被害が1か月に複数回発生した場合など基準を満たせば、警報に切り替えて警戒を呼びかけていくとしています。