「“水の感覚”を彼は持っている」

田中雄己選手は、去年9月にイギリスで行われた世界選手権で15位になり、見事パリオリンピックの代表を掴みとりました。

田中選手は「羽根田選手の漕ぎをみて学ぶことも多い」と語りますが、対する羽根田選手は…

(羽根田)「パリオリンピックを目指すにあたって、自分の変化をつけるという意味でも、田中選手と一緒に練習することが、非常にプラスになる」

お互い認め合う関係性のようです。

Q:羽根田選手が感じる田中選手の強みは…?

(羽根田)「カヌースラローム競技に最も大切な、“水の感覚”を彼は非常に持っているってことですね。水の呼吸を感じ水をつかむ、それをカヌーの推進力に変えるっていう、何よりも大切な技術というか、フィーリングを彼はしっかり持っています」

水の呼吸を感じるという田中選手がカヌーを始めたのは、小学3年生のころ。実家に近い、岐阜県恵那市の阿木川ダムでカヌーに没頭していたそうです。

高校生で代表入りし頭角を現しますが、現在駿河台大学の4年生。実は、卒業を機に競技から引退しようと思っていたそうです。

しかし、競技から引退せずカヌーを続けようと思ったのには、あるきっかけが…