「人材不足は大きく感じる。大変さと見合っていない」
入所施設のため24時間勤務のシフト制。職員の身体的な疲労は大きいが、さらに夜勤は1人で入所者全員を見なければならないなど責任も重い。そこで、先輩職員によるサポートに重きを置き、月1回の面談を行うなどフォローの体制は整っているが、やりがいの一方で不安を感じていると話す。
(賀数将さん)「人数が少ない『人材不足』は大きく感じますし、働いていても、なんでこんなに人が少なくて今ここに入るのが2人しかいない、あと1人いればとか。3か月しか働いていないのであんまり言えないんですけど、やっぱり実際に働いているより(給料は)少ないのかなというイメージはありますね。大変さと見合っていないというか」
その一方で、この施設への入所を待つ人は約130人にのぼる。施設はいま、入所者を受け入れたくても受け入れられないジレンマを抱えている。
(山直ホーム 叶原生人施設長)「支援の質と継続性については職員の確保と共に、当然育成が必要になってきます。国の職員配置基準の課題、処遇改善の課題とか、さまざまな課題が絡んで一つの虐待という事象に出ていくと思います」