電子処方箋の普及で薬剤師が減る?アメリカでは偽造や転売問題も

便利なサービスである一方、問題点も抱えています。日本医師会や総務省の資料によりますと、現在の普及率は、▼電子処方箋(病院)が1.5%、 ▼オンライン診療などが15%ですが、今後普及する可能性が高いということです。
流通アナリストの渡辺広明さんによりますと、「コストなどの理由でシステムを導入できない中小の病院・薬局が淘汰される可能性があり、そうなると近所のかかりつけ医が減り、対面で相談できる機会が減少する可能性もある」ということです。
井上貴博キャスター:
便利になる一方で、薬局や薬剤師の仕事が減る可能性がありますね。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
電子処方箋が今後どのくらいのペースで普及していくのか気になりますね。
ホラン千秋キャスター:
電子処方箋をどのように受け取るのか想像がつかないです。

良原キャスター:
アメリカではAmazonファーマシーは2020年11月にサービスを開始しています。現地メディアによりますと、「アメリカ大手薬局チェーンは利益が上がらず『店舗の閉鎖を続ける』」ということです。
またAmazonファーマシーの影響によるものかは不明ですが、電子処方箋を偽造し、中毒性のある薬を違法に購入・転売するという動きもあるということです。
井上キャスター:
薬局側も店舗に来ないと得られない付加価値を考えないといけないのでしょうか。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
既存の事業を守っていくことも大事ですし、便利になって生産性を上げていくことも大事です。バランスをどう取るかが課題ですね。