今月12日に3人が死亡した松山城の城山での土砂崩れ。松山市が土砂災害との関連を調査している城山の緊急車両道の亀裂について、野志克仁市長は「先月末までは緊急性が高いとは認識していなかった」と説明しました。
土砂災害の発生場所に近い城山の緊急車両道の亀裂について、複数の市民から先月、急に大きくなったという証言が寄せられています。
市内の70代男性
「6月下旬くらいから、陥没が少しずつ始まったように思います。心配はしておりました。天守閣の受付の方に、大雨が降るとあれは落ちますよ、とお伝えしました」
しかし、市は今月1日まで緊急性に気づいてなかったと説明していて、野志市長は23日の会見でも次のように強調しました。
野志市長
「今年6月30日までは、現場の安全を確保した上で工事の緊急性は高くないと認識しておりました。もちろん緊急性がある工事は当然ですけど、そうでない工事もできるだけ早く完成させたいという心情はございます」
記者
「市の担当課として本当に7月1日に見るまでに緊急性が高くないという認識なのか」
野志市長
「ひび割れについては、補修材と言いますかパテと言いましょうか、それを埋めて工事をしてたというのは報告を受けております。そういった安全を確保した上で、というようなことを聞いております」
一方、6年前の西日本豪雨の後、確認されていた亀裂については・・・
野志市長
「安全対策をすれば大丈夫であるというふうに判断してやっていたと聞いています」
松山市は、今月29日に開かれる検討委員会に亀裂の経過をまとめた報告書を提出し、原因の究明に努めたいと説明しています。
また、松山市は23日付けの人事異動を発表し、土砂災害に対応するため市街地整備課に部局間の調整にあたる統括専門官など3人を増員したほか、道路河川整備課にも土木技師1人を配置しました。
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