将来的には食事制限なしの肥満治療も可能に?

南波キャスター:
タンパク質PGC‐1αb/cは男女で増えやすさの差も、遺伝もないそうです。しかし、太っている人と高齢者は増えにくいとのことです。

将来的には、「運動しなくてもPGC‐1αb/cを増やす薬の開発に繋げたい」ということで、食事制限と無関係な肥満治療が可能になるのではないか。さらに、“痩せるタンパク質”PGC‐1αb/cを増えやすくする成分も発見されています。食品の中に含まれており、3年から5年で効果を検証できるそうです。
日比キャスター:
今後の開発はどのようになっていくのでしょうか?
小川教授:
PGC‐1αb/cを安全に増やすことができる物質を見つければ、運動しなくても運動の効果を強める薬剤の開発に繋がる可能性があります。
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<プロフィール>
小川渉さん
神戸大学大学院 医学研究科 教授
糖尿病・肥満症の治療が専門