円安や電気・ガス補助金がいったん終わった今月、賃上げにつながりにくい「悪い物価上昇」が再び加速しています。影響は私たちの夏休みにも。
東京・豊島区のベーカリー。菓子パンなど、およそ80種類販売していますが…
セイルノッツ 渡辺祐也 店長
「毎年暑い時期になると、パン屋さんは結構大変ですね」
暑さで客足が遠のき、売り上げは最大2割ほど減少。さらに、今年は…
セイルノッツ 渡辺祐也 店長
「電気とか、自分の力が及ばないところ。去年は補助金で落ち着いていたと思うが、6万円も上がったのですごく大変」
政府の電気・ガス補助金が6月請求分から半分になったことで、店ではパンを焼くのに使う電気代は去年の12万円から18万円に上昇。さらに、歴史的な円安の影響でドライフルーツやチョコレートの仕入れ価格も上がっています。
いま、店長は商品の値上げのほか、デリバリーで販売方法を増やすことも考えています。
セイルノッツ 渡辺祐也 店長
「身を切って頑張るというのも、少し違うと思う。やむを得ない場合は、少し考えながら値上げしていこうと」
客からは…
利用客
「元々すごく良心価格で買いやすいので、お店も頑張っていると思うから、値上げはしょうがないかなって感じます」
きょう発表の6月の消費者物価は2.6%上昇。今年も1万品目以上の食品が値上がりする予定ですが、賃上げにつながる「サービス物価」の伸びは縮小傾向。再び「悪い物価上昇」が加速しかねません。
影響は夏休みにも。民間の調査によると、夏休みの予算は去年より2.6%減少。さらに、海外旅行の予算も去年よりおよそ7万円減っています。
「本当は海外旅行、行ければ行きたいですけど、すごく円安が進んでいるので、それは難しいかな」
賃上げや定額減税にもかかわらず、消費者の節約志向は強いままで、「経済の好循環」の実現に暗い影を落としています。
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