病床の高橋さんの耳元で蓮井さんが歌うと笑顔に…

(放送後記)
最近、高橋さんは、薬の影響で眠る時間が増えていました。

昨夜(17日)、高橋さんの目が覚めているときに、蓮井さんが「歌おうか」と聞くと、高橋さんはうなずき、蓮井さんは耳元で呼吸に合わせて歌ったそうです。

「そうしたら、めちゃくちゃ久しぶりに笑顔になりました。根っからの音楽家ですよね!」

と蓮井さんは、メールで筆者に教えてくれました。

そして、きょう(18日)。
夕方のRSKイブニングニュースで、2人の軌跡を放送することを、高橋さんやご家族、蓮井さんは楽しみにしてくれていました。

午後6時15分からニュースが始まり、2人の映像まであと数分というとき、筆者の携帯電話が鳴りました。

蓮井さんから「いま、亡くなりました。もう息はしていないけど、ゆりの身体をテレビの方に向けて、みんなで見ます」と。

あと数分…間に合いませんでした。

きょうの放送に向けては、蓮井さんをはじめ、「岡山パリ祭」関係者の方々が、たくさんの画像や動画を集めて提供してくれました。

また、病床でのリモート取材にご協力くださいました、高橋さんのご家族にも、感謝申し上げます。周りの皆さんの、高橋さんと蓮井さんへの想いを感じました。

高橋さんの音楽と情熱は、多くの方の心に響き続けると思います。

素晴らしい演奏を届けてくれたピアニスト、高橋ゆり子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

蓮井さんと高橋さん