四国唯一の開催となる「春の院展」が17日から愛媛県松山市内のデパートで始まりました。

松山では去年秋に続き四国唯一の開催となる、春の院展。
会場のいよてつ高島屋には有名画家のほか、公募で寄せられた一般市民による力作、あわせて78点が展示されています。

外務大臣賞と奨励賞を受賞した川崎麻央さんの「鐘泥棒」は、弁慶がお寺の鐘を持ちあげたという言い伝えをモチーフにしていて、躍動感と独特の世界観が評価されました。

また、愛媛出身の画家2人の作品も展示されています。
松下明生さんの「キュビズムな町」は、建物が密集した街並みが細かく描写され、色味を抑えた表現で町の空気感が伝わってきます。

また、石村雅幸さんの「残されし夢」は、下から見上げた大木を幹や葉の質感まで忠実に描いていて、丁寧な観察力が光る作品です。

日本美術院 同人 中村譲さん
「初入選とか奨励賞を取っている方々が若くなってきて、どんどん新しい雰囲気・感覚が入ってきているというのが今回に限らず最近の見どころ。(作風の)変遷を見てもらっても面白いと思う」

この「春の院展」は今月28日までいよてつ高島屋で開かれています。