3年連続の「世界一」という偉業を達成しました。宮城県川崎町に酒蔵を持つ新澤醸造店が7月、イギリス・ロンドンで開かれた酒の品評会で、「世界で最も優れた蔵元」に選ばれました。

グラスに注ぐとふわりと漂う華やかな香り。品評会で高い評価を得た新澤醸造店の「伯楽星 純米大吟醸ひかり」です。

新澤醸造店は7月10日、イギリス・ロンドンで開かれた酒の品評会、IWCで最も優れた蔵元に与えられる「サケ・ブルーワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。受賞は3年連続で、このコンテストの歴史の中でも初めてということです。

新澤醸造店 杉原健太郎専務:
「とにかく毎日良いもの、毎年良いものを作っていこうというところで、世界的なコンテストで高い評価をもらって本当にありがたい」

新澤醸造店 杉原健太郎専務

大崎市に本社を置く新澤醸造店は、2011年の東日本大震災で被災。酒造りの拠点を川崎町に移しました。

新澤醸造店 杉原健太郎専務:
「たくさんの人たちから支援してもらって、今こうやってお酒造りが出来ている。品質で恩返しをしたいという思いでこれまでやってきた」

こうしたなか、去年のコンテストで知り合った石川県の酒蔵が能登半島地震で被害を受けたことを知ると、いち早く支援に乗り出しました。被災した酒蔵から預かった「もろみ」を清酒にして現地に送り届けたのです。

新澤醸造店 杉原健太郎専務:
「僕らは東日本大震災で大変だったということもあって、微力ながらお手伝いできることがあればやるべきだと思っていた」

3年連続の「世界一」になった新澤醸造店。被災した酒蔵として更なる高みを目指します。

新澤醸造店 杉原健太郎専務:
「この結果に甘んじることなく、とにかく品質向上、さらにどんどん進化させて、より良いものを作り続けていきたい」