大規模災害の時には自治会など地域で支えあう力が必要とされます。しかし、住民の高齢化などから、単独では対応しきれないと考えられる場所もあります。
きょう、鶴岡市で4つの地区が互いに応援や協力をする協定が結ばれました。

鶴岡市大山自治会 櫻井修治 会長「協力の地区があれば被害の大小によって被害の少ないところから色んな面で応援できる」

この協定は、鶴岡市の沿岸地域にある4つの自治会が地震や津波などの災害が起きた時にお互いに応援や協力をするために結ばれたものです。

きっかけになったのは5年前の山形県沖地震です。
鶴岡市では県内で初めてとなる震度6弱を観測し、温海や加茂、由良など沿岸の地区を中心に避難指示が出されました。

しかし、こうした地域は住民の高齢化も大きな問題となっていて、より大きな災害が起きた場合、単独では対応しきれない可能性があると考えられるようになったと
いうことです。

協定では災害時に避難ができる施設を確保できない場合に別の地区の施設を使えるようにすることや、生活支援が必要な場合に飲料水や食料を提供することが定められています。

これにより、津波発生時に山を越えた隣の地区で沿岸部の住民を受け入れることが
しやすくなるということです。

鶴岡市大山自治会 櫻井修治 会長「加茂地区・湯野浜地区の人が海岸を通らないような方法で避難できれば一番いい」

4つの地区は今後、年一回の協定の見直しと訓練を通じて災害に備えていくとしています。
