
愛媛大学などが7月、宇和島市内の養殖場で始めた実証試験。ミールワームという昆虫を10パーセント配合した飼料を使って、8000匹のマダイを育てています。

養殖マダイの飼料は、原料の約50パーセントに魚粉が使用されていますが、価格が高騰し養殖業者の経営を圧迫しているということです。
また、これまでの研究で、エサに昆虫を配合すると魚が病気になりにくいことが分かっているということです。
(愛媛大学大学院農学研究科 三浦 猛教授)
一番大きな可能性というのは魚自体のストレスが下がるということなので、当然成長にも影響してくる可能性がある
(秀長水産 近藤 芳仁社長)
エサの高騰というのは我々生産側からすると死活問題で、愛媛の産業を継続してやっていくためにもエサの原料事情をどうやって解決していくかが課題。新しいマーケットを育てていきたい
魚のエサに昆虫を活用する世界初の大がかりな取り組みだということですが、昆虫には脂が多いという課題もあり、マダイの肉質などを解析し、来年3月に出荷する予定です。