散骨だとしても「ルールが必要」 条例制定を訴える声も

住職の主張に、大台町は苦慮しています。

現在、墓地の経営に関する許可の権限は、三重県から委譲されています。2023年の町議会では、墓地としての申請を出すように求めていくとしていましたが、県に判断を委ねたいという意見も。

(大台町・大森正信町長)
「相手方との話し合いは続けて行く必要がありますが、三重県が(権限を)受け取ると言ってくれたら、それが一番かなと思います」

地表に遺骨が置かれた状態が、埋葬ではなく散骨だとしても「ルールが必要」と、条例制定を訴える町議会議員もいます。

(大台町議会・元坂正人議員)
「早いこと条例でも作って。町の幹部もそうですけど、他人事みたいなことを言わんと、しっかりとやってほしい」

静かな山の中で眠りについたはずの故人にとっても、安らかとは言えない状況が続いています。

CBCテレビ「チャント!」2024年7月9日放送より