森のお墓でも「墓地には当たらない」
骨を自然に還す葬り方でも、慎重に進められる墓地の開設。なぜ、大台町の山では、遺骨が置かれるようになったのでしょうか。
山には樹木葬についての説明と思われる立て看板があり、そこには宗教法人の名前が記されています。登記簿などで確認したところ、山を所有し、管理しているのは「自然宗佛國寺」という宗教法人と判明。

法人の代表を務める黙雷住職に取材を申し込みました。2006年、住職は木材を使ったバイオマス発電などの事業を始めるために、過疎化が進むこの地域の山を購入。
遺骨の受け入れは、事業費の一部をまかなうために始めたもので、永代供養なら
1人21万円だといいます。

(自然宗佛國寺・黙雷住職)
「遺骨の下に土があって、自然に還る」
自然葬だという遺骨は、上から土をかぶせておらず、「埋められた」状態ではありません。住職は「森のお墓」と銘打って遺骨を受け入れていますが、「墓地にはあたらない」と強調します。
