岸に近づけない渦「循環流」とは
(水難学会 斎藤秀俊会長)
「『循環流』がぐるぐる回るんですね。上流から下流に流れるのと同時に、分岐して砂浜のほうを通って、また上流に戻る。その流れ(循環流)があるから戻れない」
矢作川の「循環流」。本流に対してうずをまいている部分があります。この流れに巻き込まれると岸に近づけない状況が生まれるのです。
(豊田市消防本部足助消防署 中根義則消防司令補)
「プロの消防隊員でも岸まで戻ってくることは難しい。水流も深さもあるところからフィンなしで戻るのは難しい」
河川財団によりますと、2003年から去年までの間に、死亡事故が3件以上起きている水難事故多発地点が全国に40か所あり、そのうち愛知と岐阜で合わせて14か所もあるということです。
もしも、川で危険に遭遇したらどうすべきなのでしょうか?
(水難学会 斎藤秀俊会長)
「背浮きというのを皆さんに教えている。背中を下にして、水面の上に仰向けのような状態で浮かぶ。とにかく呼吸を確保すること」