連日続く猛暑。昼間だけでなく夜間にも熱中症のリスクがあります。
エアコンの温度設定や服装など、快適に寝るための方法を医師に聞きます。

都内のクリニックではー

東京・北区のいとう王子神谷内科外科クリニックでは、7月に入り熱中症の患者数が急増。
伊藤院長は、「特に注意してほしいのが夜の熱中症」だと話します。

のどの痛みや発熱などの症状でクリニックを訪れた50代男性のケースでは、前日に庭の剪定で2時間半作業後、夜に38℃の発熱。朝からだるさと頭痛があらわれたといいます。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
熱があるとエアコンを普通に設定するとつらいというのもあって、夜は切りますよね。
脱水と栄養不足、そして体の中に熱がこもることで、夜中の間に熱中症が出来上がった状態で、朝非常に倦怠感が強くなっていらっしゃいました。
検査しても感染症の所見は全然ないんです。完璧な熱中症です。

弁護士 八代英輝:
僕は、ランニングしていて軽度の熱中症になったことがあるんですけれども、喉が痛くなるんです。ランニングのせいかと思ってたんですけど、熱中症なんですね。

伊藤院長:
脱水になると口腔内の粘膜が脆弱になって過敏になりますので、喉の痛みやイガイガも出ると思います。
高齢の方やお子さんで症状を訴えにくい場合は、口の中を見てもらったり、喉の症状を聞いていただくのもいいかと思います。

「夜の熱中症」とは

夜は湿度が日中よりも高いので、汗が蒸発しにくくなります。そのため体温が下がらず熱中症のリスクが高まります。
夏の熱中症の約4割は夜間に発症するともいわれています。

朝起きたときに、熱中症の初期症状である
▼だるさ▼めまい▼意識消失の立ちくらみ▼筋肉痛▼手足のしびれ
などがおこります。

伊藤院長:
寝室に湿度計を置いて、どれだけ湿度が高いか確かめるといいと思います。