「選挙手法、デジタルとアナログどちらも意味ある」 AIエンジニアと考える「選挙のミライ」
小川彩佳キャスター:
選挙戦を終えて、実際“選挙とAIの相性”はどう感じましたか。

都知事選に立候補 安野貴博さん:
よかったと思っています。私の「AI安野」が皆さんの質問に答えていましたが、選挙の間で6800個ほどの質問に対して答えていました。普通に有権者と接していてもなかなか人間にはできない数字です。
いただいた質問や意見を我々も把握していて、それをもとにマニフェストを改善しましたし、(有権者と)話している中で「安野の政策いいね」「投票したよ」という声もあったので、すごく良かったのではないかと思っています。
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
手応えがあって、得票数も予想できたということですか?

安野貴博さん:
もちろんもっといけたらよかったですが、1か月前まで無名に近かったことを考えると15万票という数字は取れたのではないかと思っています。
小川キャスター:
安野さんはAIを使った選挙戦を繰り広げた一方、従来の街頭演説やポスター張りも行っていましたが、アナログの選挙手法も必要だと感じましたか?
安野貴博さん:
選挙戦をやってみて、私は両方必要だと思いました。ネットやAIだけだと声を届けられる限界があるので、実際に街頭演説やポスター貼りをしました。
街頭に出てみると「自分たちの意見を伝える」以外にも、(有権者から)フィードバック、意見や質問をいただくことでマニフェストの改善にも繋がりますから、両方やることには意味があると思いました。