語り部の大半が60代以上… 災害の記憶繋いで未来へ

豪雨の記憶を語り継ぐ「語り部018のむら」の古賀テル子さん(80)と三瀬佳代さん(76)に案内してもらいました。公園は住民らの憩いの場であると共に、災害の教訓と記録が刻まれています。

支柱が赤と青に色分けされている遊具。肱川の氾濫で、色分けしている境界の4.9mまで水がきたことを表しています。また、災害時は炊き出し用のかまどとして使用できるベンチや、マンホールトイレなども備えられています。

一方、現在7人いる野村の語り部のうち5人は60代以上。担い手不足が課題です。

語り部018のむら 古賀テル子さん(80)
「記憶、記録を後世に残していきたいというのが、私たち災害を経験した者の役目なんですよね。だから語り部に入ってもらいたい」

シーバースさんも語り部の1人。災害の記憶を繋ぎながら野村の明るい未来を願います。

神奈川から野村に移住 シーバース玲名さん(30)
「私がいなかったら野村につながらない人たちを、どれだけ引っ張ってこられるかなと思ってやっているので、それができたらいいなというのがあるし、災害はひとつの縁としてこの地域に繋がったと思うんですけど、知ってもらう、忘れないというのが、この野村のできることかなと思うので、みんなで協力してそういうことができればいいなと思っています」