トラック自動運転最前線 協業で輸送事業実現へ

T2は2027年に完全自動運転トラックでの幹線輸送サービスを始めるため、様々な企業との協業を進めている。三菱地所は2023年6月、T2と資本業務提携を行い、自動運転トラックが一般道に下りずに利用できる高速道路のインターチェンジと直結した発着拠点の開発を進めている。現在、京都の宇治田原インターチェンジの隣で建設が始まっていて、新名神高速道路の開通に合わせて完成する予定。

三菱地所 物流施設事業部の荒木康至部長は「自動運転のトラックを受け入れて、ここから有人トラックに荷物などを積み替えて、そして地域配送に繋げていく切り替えの拠点として重要なポイントになる」と語る。さらに今後、T2の自動運転トラックを使った効率的な物流オペレーションを、大手物流企業セイノーホールディングスのノウハウを生かし、共同で検討していくという。

セイノーホールディングス執行役員の河合秀治さんは「既存の物流の仕組みの中に自動運転の技術を組み込む考え方が必要。一緒に進化することができると思う」と語る。