「助けて」と言えない
事故を防ぐことはできなかったのか、専門家に話を聞きました。
Q子どもはプールの深さが変わるだけでも溺れてしまう?

水難学会 斎藤秀俊 理事「プールの深さを確認せずに飛び込んだ時が一番事故が発生する。適切な水深というのはそれこそないんですよ。深さをきちんと確認して入ればどんなに深かろうが浅かろうが危険なことはないんですよね。パニックは順序があって、まずは固まる、英語で言ったらフリーズっていうんですけど固まるんですよ。そして次に行動が入るんですけどアクティブといって、フリーズの段階で水の場合は沈んでしまうので」
Q助けを求めることはできなかったのか?
水難学会 斎藤秀俊 理事「本当に何も出来ないんですよ。『助けて』って言おうとすると助けての「た」の字しか言えない。「たー」と言った瞬間に沈むから結局肺の中に空気が溜まっている訳じゃないですか浮袋な訳ですよ、この浮袋の中の空気をいっきに出すということは声を出すという事でしょ声を出した瞬間に浮袋の空気がいっきになくなるんですよ。そうするとすっと沈む。ただそういう風になるひとつ前の段階では必ず水の音がでるようになっている」
水難事故を防ぐには油断しないこと

水難事故を防ぐには毎年行っている海や川でも、「危険な場所が隠れているかもしれない」という意識を持つ、油断しないことが大事です。
専門家は「もしも、足が着かず溺れそうになったら、体の力を抜いて、背浮になることを意識して欲しい」と話しています。