スケートボードでパリオリンピック代表入りを決めた15歳の赤間凛音(あかまりず)選手が地元仙台に戻り、5日、東北高校に登校しました。

東北高校 赤間凛音選手:
「きのう都内の記者会見の後、東京駅までタクシーで帰ったんですけど、タクシーの運転手にも声をかけられてサインを求められたのが、ちょっとビックリしました」

日本代表の座をかけ、し烈な争いとなった女子ストリート競技、赤間選手は3月のドバイ大会で優勝を果たすなど選考大会でポイントを重ね、日本代表の座を勝ち取りました。
小学校低学年から競技を始め才能を開花。

一気に国内トップレベルのスケーターに成長しました。
3年前の東京オリンピックでは代表入りを逃すも、その悔しさをバネに直後の日本選手権で優勝。新たな世代交代でした。
2022年の赤間選手:
「やっぱり東京オリンピックに出場できず、悔しい気持ちもあったので、次は絶対自分が行かないと」

彼女の強みは技の正確性。
派手なトリックに頼らずエッジを使った高難度のバランスを披露し高い評価を受けています。

しかしオリンピックの選考レースが本格的に始まった2023年、赤間選手を大きなアクシデントが襲います。
骨盤と鎖骨を骨折する大けがで、一時、代表入りは絶望視されていました。

赤間選手
「五輪を諦めた方がいいと思った時もあった。今までサポートしてくれた方々にまだ恩返しもできていない。あの時、諦めなくてよかった」

大きな試練を乗り越えた赤間選手、まさに有言実行、強い精神力で夢の舞台への切符を掴みました。
赤間選手が出場する女子ストリート競技は7月28日に予選がスタートします。
赤間選手
「宮城にスケートパークがあまりないので、今スケボーやっている子どもたちも困っていると思うし、スケートボードをもっと知ってもらってもっと盛り上げていきたい」