中務謙吾さん
「今(水の色が)茶色なんですけど、これが今度、緑になるので… すさまじい緑です」
ハスなどの水草は、水が汚れる原因となる窒素やリンを吸収します。ハスが無くなったことにより水質が悪化したのです。
湖や海などの水の汚れの度合を示す指標=CODの値で比較してみます。

CODは値が高いほど水が汚れていることになるのですが、新潟市の調査によりますと、佐潟の過去3年の平均値は27.8。一方、新潟市中央区にある鳥屋野潟の過去3年の平均値は、6.48となっていて、佐潟がかなり高いことが分かります。
ハスは佐潟のシンボルとして長年、地域に愛されてきました。消滅したことにより佐潟の景観は大きく変わり、水質も悪化。新潟市は今年度、カメの捕獲なども行うラムサール条約の関連事業として、およそ3600万円を予算に盛り込みました。

カメの被害を食い止め、ハスの復活を目指して、新潟市では罠を仕掛けて生息数の把握などを始めています。今年度の捕獲目標は約1000匹です。
新潟市役所 環境政策課 佐藤貴光 課長補佐
「カメを減らしていきながら、ハスが自生して昔の、かつての佐潟の姿になるようなところを目標にやっていきたい。多分2~3年では終われないと思うので、10年スパンでの取り組みになってくるかなと思います」