佐潟を管理する新潟市によりますと、2018年ごろからハスが見られなくなり、今では完全に消滅してしまいました。

一体、何が起きたのか…
佐潟クリーン大作戦の会の副代表を務める中務謙吾さんは、その原因を指摘します。

中務謙吾さん
「これが全部食われたやつですね。これ、カメがパクっと食べちゃう、パクっと…もうハスだらけだったんですよ。今はこれですよ、見ての通り…」

原因は、ミシシッピアカミミガメ=通称 ミドリガメによる食害です。
ミドリガメは、ペットとして飼育されていたものが自然に放たれるなどした外来種で、全国で生態系への影響が出ています。

国は去年6月から、ミドリガメを池や川に放すことを禁じる条件付きの特定外来生物に位置づけて被害を食い止めようとしています。

このミドリガメ、柔らかい若いハスの葉などが好物で次々と食べてしまい、佐潟で大繁殖しているのです。新潟市は、およそ44ヘクタールの湖に少なくとも1万匹がいると見ています。

ハスなどの水草が無くなった佐潟では、さらなる問題も起きていました。