渋沢栄一の孫の孫は「前のお札の方が…」

職員
「それでは新しい日本銀行券の発行を開始してください」

新しい紙幣は、日銀の植田総裁が見守るなか東京の日本銀行を出発し、全国各地の銀行に続々と届き始めています。

三重県・亀山市では、この7月3日という日を特別な思いで迎えた人がいます。新1万円・渋沢栄一の孫の孫にあたる、御年73歳の岩佐光さんです。

『渋沢栄一』の孫の孫 岩佐光さん(73)
「なんかおもちゃのお札みたい。前のお札の方がありがたい気がしないでもない。母に言ったら、気持ち悪くて使うのは嫌だと」

実をいうと、岩佐さんは現金をあまり使わないキャッシュレス派。とはいうものの、おじいちゃんのおじいちゃんが1万円の“顔”となったわけで…

『渋沢栄一』の孫の孫 岩佐光さん(73)
「たんすのこやしにしてもしょうがない。ながめてから(使い道を)考えたい」

新しい紙幣は金融機関のATMで9割鉄道でも8~9割が対応しています(財務省より)。

20年前に発行されたこれまでの紙幣は、1年かかって6割ほどが新しくなりましたが、今回の新紙幣は、どれくらいの時間で私たちに浸透することになるのでしょうか。