新紙幣発行を前に大盛り上がりの深谷市

喜入キャスター:
渋沢栄一記念館ではカウントダウンイベントが行われていて、ちょうどトークショーの真っ最中ですが、日付が変わる瞬間を前に盛り上がっています。子どもから大人まであらゆる世代が、日付が変わる瞬間を今か今かと待っています。

地元の方は子どもの頃から、渋沢栄一記念館にある資料室を訪れて渋沢栄一について学んでいるということで、どの子どもに話を聞いても渋沢栄一について詳しくて、身近な存在が新紙幣の顔になるということを感じています。

「早く新しい一万円札が欲しい!」と保護者にお願いしているのが印象的でした。

20年後には現金なくなる?「最後の新紙幣になるかも」

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
新紙幣を導入すると、タンス預金が動いて経済効果もあるという話がありますが、裏金で溜め込んでる自民党の人たちが、「どうしよう」と迷っているかもしれないと思いながら見ていました。

ラーメン店は景気も悪いし、インフレの中で人件費なども圧迫しているのに、さらに余計なコストがかかってしまうというのは大変ですね。

飲食店によっては「完全にキャッシュレスに切り替えてしまおう」と決断をするところも出てくると思います。キャッシュレスへの動きが、新紙幣で加速する可能性があると思います。

20年に1度くらいの頻度で新紙幣を出していますが、今、中国でも「デジタル人民元」が始まっていますし、もしかしたら20年後には誰もお金を現物で使わなくなっているかもしれません。

今回が最後の新紙幣になる可能性もありますし、深谷市の人たちがあれだけ盛り上がっているのも感慨深いものがありますね。もしかしたら歴史的最後の瞬間かもしれません。

小川キャスター:
渋沢さんも最後の人になるのでしょうか。

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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学准教授 専門は経済思想 社会思想
著書『人新世の「資本論」』が50万部突破