▽安里ミムさん
「枠にはまった形、例えば新郎ならタキシード新婦ならウェディングドレスというご案内ではなくて、何を着たいですか、どんなことをしたいですかとか、呼び方もなんと呼んでほしいですか、そういう希望を全て聞いて、その方々が心から楽しめるように気を付けています」
この日、フォトウェディングを行ったLGBTQ当事者の舞人さんとパートナーのゆかりさん。2人は撮影への一歩を踏み出せずにいたもののミムさんと出会い、好きな衣装を着て2人の写真を残すことに決めた。
▽ゆかりさん
「まさか撮影という形で2人で残せる機会をいただけて本当に嬉しい」
ありのままの自分で祝福を受ける。それを当たり前にしていきたいと舞人さんは話します。
▽舞人さん
「オープンにできない人が多いですからね。色んな人が救われるような社会になってほしいなと思うんですよね。オープンにしていても、していなくても、色んな人がいていいよってありのままでいられたら」

▽安里ミムさん
「今が本当に変わりどきだと思うのでこれからの未来につなげていけるようにと思いますね。私たちの時代からまずは」
「私自身LGBT当事者としてパートナーと発信をしているんですけど、理解をしてくださいではなく、理解できないのもひとつの形で間違ってないと思うので。無理やり理解してくださいとその考えを強制することは間違っているので、理解をするではなく、まず知ってみることに私たちの活動がつながれば」
誰もが自由に幸せの形を選択できるように。ミムさんは発信を続ける。
【取材MEMO】
当事者の方たちが結婚式を望んでも、前例がなくどう対応していいのかわからないという理由で断られることもまだまだ多いそうです。一方で、協力したいという声も増えてきているそうで、ミムさんはこの取り組みを通して自分が当事者とサポートしたい側の橋渡し役になれたらと話していました。(仲田紀久子)