今年の慰霊の日、沖縄全戦没者追悼式の警備では、去年に続き1000人以上の警察官が動員されました。厳重な警備体制には抗議の声もあがっています。慰霊の日に求められる“静謐(せいひつ)”について考えます。

▽永田町を歩く具志堅隆松さん
「初めて買った傘が役に立ってる。だいたいカッパで済ませていたんですけど、人が傘をさしているのを見たら、いつか傘買いたいなと思ってて。憧れですね」

自発的に傘を差したのは人生ではじめて。そう話すのは具志堅隆松さんです。遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」として約40年。沖縄戦の戦没者の遺骨を掘り起こし、遺族に帰す活動をしてきました。両手は常に使える様に、がモットーです。上京した目的は、警察庁との意見交換会。慰霊の日を5日後に控えて、要請するのは。
▽具志堅隆松さん
「まず後ろの写真がありますよね。あれ平和の礎なんですよ。あれ、霊域も霊域なんですよ。そこに入って来ていちいち調べられると、私たちとても心が傷つけられるものなんですよ」

「平和の礎」における警備態勢について。