輪島を代表する漁の1つに海女漁(あまりょう)があります。海士町磯入(あままちいそいり)組合では、130人ほどいる海女のうち、3分の1が2次避難を余儀なくされました。
海女「今年初めて。やっぱり潜りたい」
6月14日、漁の再開に向けて2次避難していた海女も含め、およそ100人が海に潜りました。海の状態を確認し、夏場に旬を迎えるモズクの生育状況を調べるためです。

潜った海女「モズクはやっぱり例年より少なかった。全体的に浅くなっていた」

海女漁の主力となる舳倉島(へぐらじま)や七ツ島周辺でのサザエやアワビ漁は保管が難しく見送られましたが、7月から沿岸でのモズク漁をスタートしようと、海女たちは海岸の清掃活動など、着々と準備を進めています。
輪島の海女漁保存振興会・門木奈津希会長「今できることから何かしようと思って。一刻も早く、皆さん潜りたいと思っている」

港では7月から内側のしゅんせつ工事が始まる予定で、魚を保存するために必要な製氷施設も修復が待たれますが、海女漁の再開は輪島の水産業を取り戻す一歩になりそうです。