アンズの収穫といえば「浴衣」というのは皆さんご存知ですか?


宮入キャスター:
「いわゆる旅館で着る着方と違いますよね?」
西村さん:
「そうですね」
「中に裾を入れて、お腹のところで結ぶ。そうするとここがちょうど袋になるんですよ」
宮入キャスター:
「背中の方にまで入るってことですか?」
西村さん:
「そうです」

これが、アンズ収穫スタイル。

袖の中に、収穫したアンズを入れると、背中の方までたっぷり収納。

しかも、袖をカットしてあるので、両手でじゃんじゃん収穫できます。

宮入キャスター:
「これ誰が考えたんですかね」
西村さん:
「私もわかんないですね」
「もう昔っからこれなんですね」

千曲市でアンズを栽培する農家の西村今朝良(けさよし)さんも、今年は収穫のシーズンが早く訪れたと話します。

この日は主に、ジャムやシロップ漬けなどに加工される品種、「昭和」を収穫していました。

実ったアンズは軽くひねるだけで簡単に収穫できます。

宮入キャスター:
「これいきますか。はい、くるりぽろっと取れました。いい色ですね、オレンジ色に色づいています」
「どんどんいきましょう。ほいでこれをここに入れる。簡単ですよね、口動かさずに手を動かしていくとぽろっと。すぐ熟しちゃうってことですか、アンズっていうのは」
「だからどんどん取っていかないといけないんですね。両手使えて両手こうやって入れられるっていうのがいいですね」

朝、起きるのは、午前4時半。

旬が短いアンズは短期間で一気に収穫します。

宮入キャスター:
「お好きですか?アンズは」
西村さん:
「アンズは好きですよ」
「取ってる最中にいいのがあったら、はしごの上で食べちゃいますね」

「ハーコット」は生で食べられる人気の品種です。

収穫の合間に、熟したものを特別にいただきました。


宮入キャスター:
「んー甘い」
「こんなに濃厚な甘さになるんですね。皮に近い部分に少し酸味が残っていてアンズならではですね」

収穫したアンズは、地元のJAなどに出荷します。

高温により生育が早まったものの、今年は霜やひょうによる被害はなかったため、出荷量は前年並みということです。