新型コロナに感染し自宅療養をしている人は、山梨県内におよそ8000人います。

夜間や祝日の患者からの緊急連絡は、わずか2人の看護師で担うため対応が追いつかない状況が出ています。


看護師:
息苦しいのはどうですか? 水分は摂れてますか?

山梨県中央市内の宿泊療養施設です。

山梨​県の自宅療養制度=「ホームケア」の利用者からの電話に看護師が対応しています。

ホームケアの利用者は現在8000人を超え、山梨県は医師や看護師を割り当て、日中は電話やインターネットで健康観察を行っています。

しかし、夜間と祝日に体調が急変した場合の連絡に対応する看護師はわずか2人
す。


山梨大学医学部附属病院 中込大樹医師:
困った患者が全部ここに電話してくるので1件かかってきて立て続けに着信が入ると取り切れない。こちらからかけ直すこともある。


看護師2人で一晩に60件近い電話に対応することもあります。

連絡があった患者の状況を医師に伝えている最中も...

医師と看護師:
また電話、別の電話です。

電話には緊急性の低いケースも多いといいます。



山梨大学医学部附属病院 中込大樹医師:
行政的なものはこちらでは処理できないので、翌日保健所に問い合わせてと伝えるが、患者にとってはあそこにかけろ、ここにかけろということで、ストレスで不満を言う人もいる。


看護師は日中、大学病院での業務もこなしていて、非番の日に交代で夜間の電話対応を行っています。


山梨大学医学部附属病院 中込大樹医師:
ギリギリの状態でやっているので何とかバックアップをお願いしたい。


業務がひっ迫していることから、山梨県は患者に対し相談内容が適切か判断して電話するよう呼びかけるほか、音声案内からの問い合わせ先の振り分けを検討するとしています。