■パンや麺類 値上げに歯止めはかかるのか?

輸入小麦の政府の売渡価格は、ここ数年で見ても大変な上昇率ということになっています。


2019年の10月には、1トン当たり▼4万9890円でした。
ここから上がったり下がったりを繰り返し、2021年の4月あたりから、どんどんと上げ幅が上がってきているんです。今年の4月は▼7万2530円でした。

ですので、ここまで小麦が上がってしまうと、私達が購入する小麦粉はもちろん、小麦粉を使う食パンであったり、スパゲッティ、うどんなど軒並み値上げしているんです。


~7月 小売価格 2021年と比較~
▼小麦粉(1kg)45円↑(313円)
▼食パン(1kg)49円↑(483円)
▼ゆでうどん(1kg)71円↑(521円)
▼スパゲッティ(1kg)47円↑(591円)
東京都区部の場合/小売物価統計調査より

■カップヌードル現在の価格は?

日清のカップヌードルも値上げを余儀なくされました。


メーカー希望小売価格の推移を見ていきますと、2019年4月時点では▼180円だったんです。これが同じ年の2019年6月出荷分から値上げされ、180円が▼193円になりました。

そこから、企業努力などで値段は据え置きのまま、2019年に内容量を増やすなどしましたが、やはり厳しいということで、2022年の6月出荷分から、さらに値上げして193円から▼214円になりました。

2022年10月以降、小麦の政府売渡価格の値上げがさらに20%程度見込まれていたので、今回政府は価格を据え置くという判断になりました。ただ、これだけでは値上げに本当に歯止めがかかるのか難しいようなんです。