■企業も苦肉の策… 中身減らして値段据え置き
ホランキャスター:
値上げの裏にある問題というのが解決できていませんのでこの値上げの波というのは、まだ止まるようには見えないわけなんです。

ですので、企業としてもやはり値上げが続いてしまいますと手に取ってもらえないかもしれないので、それを避けるために苦肉の策として、例えば日清製粉ウェルナはお好み焼き粉など“少なめ容量”の商品を展開するということなんですね。
大きめですとやはり単価が高いので、「ちょっとやめとこうかな」とならないように少なめで手に取りやすい容量、単価の低いもののラインナップを増やして展開するということなんです。
これまでにすでに値上げ済みの、雪印メグミルク「6Pチーズ」、日本ハム「シャウエッセン」は価格据え置きで内容量を減らすなど、こういった策を講じるしかないということです。
井上キャスター:
消費者にとっては痛いですし、値上げというニュースはどうしてもネガティブに報じられがちですけど、値上げしないとそれはそれで生産者側が身を切ることになりますので、その大変さもありますよね。
スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
「企業努力」という言葉は本当に簡単に使われます。ただそれには当然限界があるので、今回政府がこのように小麦に対して、介入はしましたけれど、小麦だけじゃなく砂糖やバターなど、いろんなものが値上げをする中で消費者側はなぜそれが値上げになってしまうのかということをしっかり理解しながら買っていくということですよね。
私は消費者目線で考えると高くなったなって思いますけれどそのことで企業努力をしている裏はしっかりと理解はしておきたいなとは思います。